GOLDEN☆BEST / 南沙織 筒美京平を歌う

南沙織 GOLDEN☆BEST / 南沙織 筒美京平を歌う歌詞
1.17才

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

誰もいない海
二人の愛を 確かめたくて
あなたの腕を すりぬけてみたの
走る水辺のまぶしさ
息も出来ないくらい
早く 強くつかまえに来て
好きなんだもの
私は今 生きている

青い空の下
二人の愛を 抱きしめたくて
光の中へ 溶けこんでみたの
ふたり鴎になるのよ
風は大きいけれど
動かないで おねがいだから
好きなんだもの
私は今 生きている

あつい生命(いのち)に まかせて
そっとキスしていい
空も海も みつめる中で
好きなんだもの
私は今 生きている
私は今 生きている…


2.島の伝説

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

舟をつないだまま
ぬれて愛したひと
ハイビスカスどこかで見たら
想い出してほしいのよ

旗の気まぐれなら
なんで忍んで来た
岩陰の出来事 今も
忘れない夏の日よ

カナカ娘ばかり
泣いた恋の終り
片言で名前を呼べば
風だけが吹いてゆく

七日七夜をただ
踊りあかした海
ココナツと祭りとあなた
二度とない夏の日よ

はるか愛の心
波にたくしてみた
珊瑚礁洗った後で
たどりついてほしいのよ


3.潮風のメロディー

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

潮風に吹かれると
想い出すあなたのこと
口笛を真似しても
夏の日はかえらないの

もうひとこと言われたら
恋人でいたのに
ひとりで歩く港
はじめてくちづけした日を
あなたも忘れずにいるかしら

夕暮れに手をあげて
呼んでみるあなたのこと
愛された長い髪
潮風が編んでゆくの

もうひとこと言われたら
恋人でいたのに
ふたりで数えた舟
目と目でかわしたささやき
あなたも忘れずにいるかしら

もうひとこと言われたら
恋人でいたのに
ひとりで歩く港
はじめてくちづけした日を
あなたも忘れずにいるかしら


4.なぜかしら

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

何故か出逢っちゃった
何故かあなたに
何故かふたり一緒
いつも いつも いつも
調子はずれの歌も好きよ
あなたのすることみんな
あきもしないで毎日歩く
同じ道
どうぞいつまでも

何故か笑っちゃった
何故か二人で
はじけそうになった
熱い熱い 目と目
旅の話が好きなあなた
私は隣りで夢みる
どちらともなく日暮れまでいる
風の中
どうぞいつまでも


5.ともだち

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

夕焼けに 誘われて
街角を ただひとり
大好きよ あのひとが
だけど 声に出して 云えない

※あの人にだけ人見知りなの
よその国から 来たひとみたい
妹か 恋人か 友達になりたいの
好きだから 好きだから
とても 声に出して 言えない※

なつかしい ふるさとの
青空を 思い出す
大好きよ あのひとが
だけど 声に出して 云えない
同じ話が ありそうなのに
こんにちはさえ 出来ない私
しみじみと うちとけて
友達になりたいの
夢だから 夢だから
とても 声に出して 言えない

(※くり返し)


6.いつか逢うひと

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

あなたに 逢える日まで
私はひとりで 海を見ている
あなたは 笑いながら
はるかな海から くる気がするの
かすかな淋しさ 心のときめき
すべては あなたに 逢うためのものね
振り向く 風の中に
あなたの足音 でもまだ遠い

恋するひとのために
私はひとりで 海を見ている
大きな 空の下で
あなたは 私を 抱きしめるわね
名前も知らない 誰かも知らない
逢えたら一目で あなただとわかる
光のどこか 今も
あなたの燃える手 でもまだ遠い

名前も知らない 誰かも知らない
逢えたら一目で あなただとわかる
光のどこか 今も
あなたの燃える手 でもまだ遠い


7.純潔

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

嵐の日も 彼とならば
お家が飛びそうでも
楽しいのよ からだなんて
消えそうな嵐でも

変わるのよ 愛された時
その時が はじめての恋
私 愛してる 彼も感じてる
恋は大事ね

女の子は 夢の中で
明日も 生きてゆくのよ

地平線の かなたまでも
仲良く 手に手をとり
行きたいのよ 朝日の出る
バラ色のかなたまで

聞かないで 過ぎた事など
目の前の ハートがすべて
私 愛してる 彼も感じてる
恋は大事ね

変わるのよ 愛された時
その時が はじめての恋
私 愛してる 彼も感じてる
恋は大事ね
アアアアアア……


8.素晴らしいひと

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

窓辺でうたう 愛の歌が好きよ
私の胸は 恋のためにブルー
あなたの心 なんにも知らない
なんにも うちあけてもくれない
だから小雨が 心にしみる ルルルル…

自由に 腕をのばしてほしいの
いつでも 飛びこみたいその胸
だから日暮れが 心にしみる

(セリフ)
You know what?
I'd like to know more about you;
and also, I'd like for you to know more
about me.
'Cause, I might be in love with you.

窓辺のあかり ともしてうたうの
恋する素晴らしさと 淋しさ
いつかあなたも わかってほしい ルルルル…


9.哀愁のページ

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

Say! Do you know what loneliness?
I believe, it's one of girls“Happiness”

秋の風が吹いて舟をたたむ頃
あんなしあわせにも別れがくるのね
あやまちなんて誰にもあるわ
あなたの事も思い出
そして知らん顔で時は過ぎてゆく
さよならするたびに
大人になってゆく恋人たち

燃えたあの口づけ 楽しいおしゃべり
二人のアルバムはめくれてゆくのね
あやまちなんて誰にもあるわ
悔みはしない出来事
みんな女の子は哀しみが好きよ
さよならするたびに
きれいな花びらに変わるのね


10.美しい娘たち

作詞:土屋正之・補作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

貴女には笑顔が似合う
淋しい顔は忘れるの
恋なんて何度も出来る
別れたひとは忘れましょう
花に似て美しい時は
ただ一度だけよ
思いきり愛しあい
涙とも出逢いたいの私たち
青空を泣いて眺めた
貴女の明日が待ち遠しい

届かない手紙を持てば
午後の淋しさ身にしみるの
花に似て美しい時は
ただ一度だけよ
思いきり愛しあい
涙とも出逢いたいの私たち
さよならに堪えてた貴女
また来る春に笑いましょう


11.早春の港

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

ふるさと 持たない あの人に
海辺の青さ 教えたい
ふるさと 持たない あの人の
心の 港になりたいの
好きとも 言わないし
おたがいに 聞かない
二人が 出逢えた この街を
愛して 暮らす 私なの

ふるさと 持たない あの人の
心のかげり 目にしみる
ふるさと 持たない あの人は
あてなく さすらう 舟みたい
過去など 気にしない
これからは 二人よ
そこまで 来ている 春の日が
今年は とても いとしいの

好きとも 言わないし
おたがいに 聞かない
いつかは 私も あの人の
いいふるさとに なりたくて
いいふるさとに なりたくて


12.魚たちはどこへ

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

春の魚たちは どこへ 消えていった
踊るように 泳いでいたのに
海の匂いさせて
あの日 細い川へ
帰りついた あの魚たち
まぼろし みたいに 覚えている
川から はじまる 花の季節

春の魚たちは どこへ 消えていった
遠い生れ故郷 捨てたか
青い水を求め
いつか 死にたえたか
誰も あとの便り 知らない
ほのかな ひとりの 恋もあった
あの日のふるさと 風のうわさ


13.傷つく世代

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

逢えば 逢うほど
あいつ とても謎なの
やさしくて がんこで 冷たくて
街を歩いていても けんかしちゃうの
くやしくて ふたりは かたきみたいよ
ああ どうして人など 愛してしまうの
どうしてひとりじゃ 淋しいのかしら
だめね だめね
私だめね かわいそうに
ひざをかかえたままで 今日も待つのよ
あやふやな あいつの あのいとしさ
このはかなさ 青春なのね

好きに なるほど
あいつ 信じられない
楽しくて こわくて あいまいで
ある日 電車の中で キスをしたいの
いつのまに こんなに愛したのかな
ああ どうしてこの世に あいつがいるのよ
どうしておたがい 傷つけあうのよ
だめね だめね
私だめね かわいそうに
ひざをかかえたままで 今日も待つのよ
あやふやな あいつの あのいとしさ
このはかなさ 青春なのね


14.昨日の街から

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

夜汽車を 乗りつぎ
はるかに 行きたい
あなたのもとを 限りなく
離れて ひとり
見知らぬ街から 手紙を出すのよ
その愛の意味を みつめてみたい
昨日までの女の子に
とても そっと 別れて来て
私 今 恋をしている

連絡船には
両手を ふるのよ
さよならなんて

何となく 叫んでみたい
海辺を走って かもめになるのよ
この胸を空へ 吸われてみたい
悩みなんて 知らない日は
どこへ どこへ 消えたのやら
私 今 恋をしている

悩みなんて 知らない日は
どこへ どこへ 消えたのやら
私 今 恋をしている


15.色づく街

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

いまもあなたが好き
まぶしいおもいでなの
あの日別れた駅に立たずみ
ああ青い枯葉かんでみたの
街は色づくのに
会いたい人はこない
母に甘えて打ち明けるには
あゝ少し大人過ぎるみたい
愛のかけら抱きしめながら
誰もみんな女になる気がするの
さよならはその日のしるしね

人に押されて歩く夕暮れ
あああなただけがそこにいない
愛のかけら抱きしめながら
誰もみんな女になる気がするの
さよならはその日のしるしね
街は色づくのに
会いたい人はこない
人のやさしさ 人のぬくもり
ああ通り過ぎてわかるものね


16.秋の午後

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

秋 歌えば枯葉がひとひら
恋をしていた日の想い出たちが
たち止まる
秋 あてなく手紙を待ちわび
愛のせつなさを知った日暮れがある
今も歩けば遠い心にこの風
ひとの吐息に似てる枯葉がふりしく
あの意味のないさよならも
いとしくなる今日の午後
秋 誰も悪いひとはいない

秋 私は何かを夢みて
生きるはかなさを知った夜明けがある
今も歩けば遠い心にこの風
ひとの吐息に似てる枯葉がふりしく
このさみしさもいいものね
人恋しい今日の午後
秋 みんな優しいひとたちよ


17.ひとかけらの純情

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

いつも雨降りなの 二人して待ち合わす時
顔を見合わせたわ しみじみと楽しくて
あの恋のはじめの日を
誰かここへ連れてきてほしいの
あの燃える目をしていた熱い人に
もう一度逢いたい

いつもレクイエムを あの部室で聞かされたのね
ぎこちない手つきの お茶にさえときめいて
なぜ思いがけない時さめてゆくの
あんなにも愛して
まだ信じられないのよ
あなたからのつらそうなさよなら

何も実らずにいつも終るのね
若い涙ひとつふたつ今はいいけど
あの恋のはじめの日を
誰かここへ連れてきてほしいの
あの胸のうずくような
恋をしてる人にならわかるわ

恋のはじめの日を
誰かここへ連れてきてほしいの……


18.透き通る夕暮れ

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

めぐり逢いたいの私
海のような大きなひとに
今日まで身につけたもの
何もかも見せたいひとに
だから…思い出してるの私
人を愛しはじめた頃を
愛してさよならをして
今もまだ待ち続けてる
待つだけですべては 行くかもしれないけど

忘れたくないの私
どんな恋を恋してきたか
あなたも過去のどこかへ
置いてきた名前だけれど
いつも…悔やみたくないの私
思うままに愛したのなら
別れもいい思い出よ
透き通る夕暮れみたい
透き通る目をして また愛していきたい


19.バラのかげり

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

恋する朝は バラの小枝を摘んで
貴方の足音 待ったものなの
めまいのような 愛の思い出残し
貴方は行くけど 私止めないわ
一つずつ哀しみを 脱ぎすてていくのよ

いつの日かあでやかに 現われてみせるわ
気にせずに どうぞ消えて貴方
してきた事に うしろめたさはないの
愛した月日は すぎていくけど

今頃駅に着いている頃かしら
見なれた背中を 思い描くの
涙のように それは気まぐれだけど
愛した気持を 私悔まない
一つずつ傷あとに くちづけていくのよ
いつの日かしなやかに 出なおしてみせるわ
気にせずに どうぞ消えて貴方
してきた事に うしろめたさはないの
愛した月日は すぎていくけど


20.この街にひとり

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

はてしなく 蕎麦(そばむぎ)がゆれてた
死んだような あの午後のかなしさ
ふるさとには 未練もなく出てきた日
思い出すのよ
淋しさになれて 立ちどまれば
街のあかり
夢もなく 一日が終る
若ささえ うらめしくなる時
少し今 ふるさとが好きだわ

思いきり 声あげて叫んだ
風ばかりで 誰ひとり答えず
望みばかり 野原をよこぎった日が
なつかしいのよ
話し相手さえ いない夜更け
来ない便り
眠れずに 明日のこと思う
だけど まだこの街に住むけど
少し今 ふるさとが好きだわ


21.夏の感情

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

みな許してみたいの すぎた日々の出来事
みな私のどこかを 通りぬけた人達
制服着た胸で 愛した人いたけど
皆小さな事なの 私 いつも自由よ
お陽様の真下で お陽様の真下で
受け入れてもいい ア・ア・ア・ア
愛しあう二人は 愛しあう二人は
美しいはずよ ア・アー
誰かに出会う為に また真夏が訪れたの

皆つつんであげたい さびしがりのたましい
みな私とどこかが 似ていそうな午後なの
さよならした誰か すれちがったあのひと
この大きな海では 私 砂のひとつぶ
潮風にむかって 潮風にむかって
ときはなされたい ア・ア・ア・ア
むき出しの若さは むき出しの若さは
きれいなはずなの ア・アー
あらたに出会う為に また真夏が訪れたの

夏の出来事 みんな許せる
夏の出来事 みんな許せる……


22.愛の序曲

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

いつかこんな夕暮れ
やはり風に吹かれて
ただしきりに恋を思い
待ちこがれていた日がある
生きることの意味さえ
あの日あまり知らずに
だけどどこか胸はすでに
今日のことを知りはじめていた
夏になる はじめには
旅にでも行きたいの
馴れすぎた哀しみに
あいさつを送りたい気持ち
いつかこんな季節に
私 恋をしていた
これがきっとしあわせだと
信じられた月日の思い出がある

覚えきれぬときが流れ
とにかくみな暮しているのね
夏になるはじめには
旅にでも行きたいの
馴れすぎた哀しみに
あいさつを送りたい気持ち
いつかこんな街角
私 人と別れた
過ぎてみればすべて同じ
堪えられない事など何もないのよ


23.夜霧の街

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

どこでさよなら 言えばいいかしら
ふたり涙をこらえ歩いたの
白い夜霧が流れる街かど
こころも濡れてゆく
人はなぜ愛しあうのよ
ひとつになれないくせに
嘆きしか残らないのに
燃えてそして悲しむのね
石につまづきながらひとり
泣いてよろめく私

あの日淋しい胸をかばいあい
ふたり倒れるように愛したの
ほんの小さなふたりの灯
どこかにともってた
人はなぜ愛しあうのよ
ひとつになれないくせに
嘆きしか残らないのに
燃えてそして悲しむのね
霧があなたと私へだて
恋が終った夜更け


24.青春が終る日

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

生きてゆく間には 何度かのさよなら
あの人も旅立つの
手をあげてはるかに
恋ともなく通り過ぎる二人もあるわ
口にはせず愛していた
そんな別れもいいもの
たそがれの街角をもう一度振り向く
あの人を見送った
青春が終る日

声もなくあの人のしあわせを祈れば
暮れてゆく街の空
鳩が今飛びたつ
言葉もなく別れる日も人にはあるの
実らないで行く恋には
はてない夢が残るわ
人ごみにかきけされもう見えぬ姿を
いつまでも見つめてた
青春が終る日


25.女性

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

雪どけのせせらぎが大好き
そのやさしさ ときめき 暖かさ
何もかも生まれてるみたいよ
目覚めてゆく春の日が見える
あの日あなたにめぐり逢えてから
女らしくなった私
そうよ好きな人との命育てたい
春になると愛がわかるのよ

雪どけの青空が大好き
その明るさ ひろがり はてしなさ
あこがれに充ちているみたいよ
二人でならどこへでも行ける
いつもあなたのそばで目覚めたら
しあわせだと思う私
いつか若草つけた花嫁になるの
誰もみんな愛につくすのよ


26.人のあいだ

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

わけもないのにつらい日は
やさしい人に逢いたい
愛のかげりのひとつかふたつ
知っていそうな人に
あれは真冬に眺めた海か
誰かとさよならした時か
知らず知らずに傷ついている
心と胸がある
街に木枯し吹いてると
愛する人に逢いたい
ひざをかかえてあきない話
くりかえしてみたい くりかえしてみたい

ひとりコーヒー飲んでると
やさしい人に逢いたい
ひとの哀しさ胸のどこかに
抱いていそうな人に
あれは飛び立つ鳥影なのか
ひとりで終った恋なのか
知らず知らずに傷ついている
心と胸がある
窓の灯りがしみる時
楽しい人に逢いたい
椅子を寄せ合い愛する歌を
くりかえしてみたい くりかえしてみたい


27.想い出通り

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

恋人は底抜けの顔で
街角で楽しんだものよ
アイビー・ルックの二人づれ
そこらのして歩いた
ポップコーンほおばると今も
たわいなく笑いたくなるの
遠慮を知らないあの若さ
ひと時代まえね

恋したことだけ残ってて
名前ももう覚えていないけれども
おなじみの街角を行けば
口笛で歌いたい気持
私もあれからいろいろと変わったでしょうか

恋したことだけ残ってて
名前ももう覚えていないけれども
おなじみの街角を行けば
口笛で歌いたい気持
私もあれからいろいろと変わったでしょうか


28.ご無沙汰

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

あなたから 何の返事もないままに
いつか季節は 白くなってるみたい
このままでいいのかもしれないなんて
借りたノートを返しそびれています

ひとり旅してみても 別に答はなくて
若いことの痛みだけ身にしみました

あの手紙 忘れてくださいね
あなたになついた小犬も誰かにあげます

たわいなく お茶を飲んでは送られた
あんな始めにかえるのは無理ですね
愛なんて 文字でだけしか知らなくて
まねごとをして喜んでたのかしら

ひとり旅してみても 別に答はなくて
若いことの痛みだけ身にしみました

からだには気を付けてください
きまった時間に食べることだけはなさいね
私元気でいるし 今もソウルにこって
お友達とにぎやかに過ごしています

からだには気を付けてください
きまった時間に食べることだけはなさいね


29.ひとねむり

作詞:落合恵子
作曲:筒美京平

さりげなく どうぞ
包んで 欲しいのよ
ためらいがち いまは
なにも 言えない
ひとつの恋を失くしたの
あれから わたし
臆病なのよ
そのひざで 眠らせて
夢を 見たい
いつの日か 言える
あなたが 欲しいと

眠るまで ここで
こうして 手をとって
うけとめてね 涙
甘えさせてね
あなたの愛に触れた時
男の人の

やさしさ知った
許してよ おばかさん
今日までのこと
明日なら 言える
あなたが 欲しいと

耳もとを なでる
あなたの 低い声
見守られて わたし
やすらいで ゆく
最初の恋じゃ ないけれど
ぬくもりのなか
少女にもどる
とおまわり しただけね
たどりつくまで
今やっと わかる
あなたが 欲しいと


30.ゆれる午後

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

まねしてのんだタバコにむせて
今日はあなたを笑わせたっけ
おかげで此頃おたがいの
無口なことにも気がつくの
ねぇ どこでどうしてどうなったのよ
ねぇ どうなったのよ
あなたの中にひそむその退屈を
木の葉のように拾うわたし

前には街を歩くの好きで
混んだ人波たのしんだっけ
そんな日あなたが聞かす歌
今では私もせがまない
ねぇ どこでどうしてどうなったのよ
ねぇ どうなったのよ
むらさき色のインクかたむけながら
書きたい文字にとまどうのよ

思い出さえもかすかだけれど
春はあれから三度目だっけ
することないから抱きあって
離れる仕草も馴れすぎて
ねぇ どこでどうしてどうなったのよ
ねぇ どうなったのよ
淋しいような夜にまたほだされて
明日もたぶん同じことね

淋しいような夜にまたほだされて
明日もたぶん同じことね


31.春の愁い

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

めざめには覚えてた夢も
あとかたなく忘れている真昼時
恋なんてとるにたりなくて
してないとふしあわせな私なの
青春の景色には誰かがほしい
愛だけが思い出を
豊かにする気がしてるの
毎日はひざ掛けにふれる風にも似て
それとはなく過ぎるもの

窓辺にも春のときめきが
そこかしこにひそんでいる真昼時
口にして嘆くほどもなく
しあわせでもない気持は何かしら
青春は今もまだ他人事みたい
どの人のこともみな確かな気がしていないの

青春を知らないで終るかしらね
今日までの恋なんて想い出にも残らないの
待つことはなれているつもり
私ならばいつまででも待つけれど


32.Ms.

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

思いきり砂浜を走るの
こだわりなんて捨てられる
その日その日 わたし
自墜落な女や 処女になることもできるの

悩みのページをめくるたび
喜び 哀しみ 憎しみを
朝陽のように体にまとう
そして本当に知ってゆくのよ
誰もがいとしい生き物 そうよ いとしい
あなたはいかが?

きりもない海鳥の自由さ
まねしてわたし翔びたいの
好きな時に愛にのめり込み
ある日は はぐれて暮すのもいいもの
大人のしあわせしたたかに
迷って 試して くだかれて
モザイクのようにつなぎ合わせる
そしてようやく目覚められるの
男と女の存在 そうよ 不思議ね
あなたはいかが?

悩みのページをめくるたび
喜び 哀しみ 憎しみを
朝陽のように体にまとう
そして本当に知ってゆくのよ
誰もがいとしい生き物 そうよ いとしい
あなたはいかが?


33.さよならにかえて

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

ある日晴れた朝を選び
私だけで旅立つ
今日の気持言える時がきたら
便りします
別れだけが愛のような日がある
生きる痛み増やしながら
思い出すわ あなたのこと

恋のためにほどきなれた髪を
今は束ねて
軽くしても重いような荷物
抱いて行くの
別れ時にわかる愛もあるのね
笑い泣きを数えるたび
なつかしむわ あなたのこと

今が過ぎていつかめぐり逢う時
女として実るために
忘れないわ あなたのこと


34.ファンレター -SO GOOD SO NICE-(Remix version)

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

裸足の娘が走る
渚にヒールを捨てて
愛(いと)しいひと恋しいひと
夢中で追いかけて

人間(ひと)には誰でもあんな
他人を気にせず生きる
時代があり季節があり
もちろん私にも

SO GOOD SO NICEあの日の私
そして裸足の娘
心までバラ色の
きょうの日に乾杯を
SO GOOD SO NICEあの日の私
そして見知らぬ娘
愚かでも恋は恋
情熱を消さないで

ルージュがうっすら溶けて
キスしたばかりの顔で
ふるえている笑っている
涙でびしょ濡れて

愛することだけ思い
眠りも忘れてしまう
傷ついてもつまずいても
それでも幸福(しあわせ)で

SO GOOD SO NICEあの日の私
そして恋する娘
人生の主役なの
ただ一度許されて
SO GOOD SO NICEあの日の私
そして手をふる娘
送りたいファンレター
思い切り生きてねと

SO GOOD SO NICEあの日の私
そして恋する娘
人生の主役なの
ただ一度許されて
SO GOOD SO NICEあの日の私
そして手をふる娘
送りたいファンレター
思い切り生きてねと


35.よろしく哀愁

作詞:安井かずみ
作曲:筒美京平

もっと素直に僕の
愛を信じて欲しい
一緒に住みたいよ
できるものならば

誰か君にやきもち
そして疑うなんて
君だけに本当の心みせてきた

会えない時間が
愛育てるのさ
目をつぶれば君がいる

友達と恋人の境を決めた以上
もう泣くのも平気
よろしく哀愁

いちいち君が泣くと
他人が見ているじゃない
ふたりのアパートが
あればいいのに

おたがいのやさしさを
もっと出しあえるのさ
疲れた日の僕をそっとねむらせて

会えない時間が
愛育てるのさ
目をつぶれば君がいる

友達と恋人の境を決めた以上
もう泣くのも平気
よろしく哀愁

会えない時間が
愛育てるのさ
目をつぶれば君がいる

友達と恋人の境を決めた以上
もう泣くのも平気
よろしく哀愁


36.目の中の春

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

北国へあてて遅い春が
速達を出すらしい
インフレの街を後にして
絵の具箱ひろげに
私の心の風 いつもの風
どこかの軒先ぬけて
はるかな岬へ旅立つのよ
ただこの私は残るの
ただ窓辺にいるだけ

陽だまりが今日も馴れた指で
花時計まわしてる
目にあまるようなふしあわせ
さしあたりないのに
私のむなしい胸 ただよう胸
小舟の帆をあげながら
別れのワルツを今聞いているの
ただこの私は残るの
ただ窓辺にいるだけ
いつこの私は行けるのかしら
いつこの私は行けるのかしら
いつこの私は行けるのかしら


37.あの手この手

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

あの手も この手も
姑息なものはだめよ
口先のごまかしは
ああみな見破れるの
あいつのすること
みえすいていてだめよ
ものなれた仕草で浮いているわ
私の心を奪うにはまだ早過ぎる
みがきがたりないあいつ
どうにかしてほしい

さす手も ひく手も
ひらめかなけりゃだめよ
お手本の通りでは
ああもう退屈する
あいつのすること
もの欲しそうでだめよ
のりかけた気持までしぼんじゃうわ
私をその気にさせるにはただ誠だけ
ポイントがずれてるあいつ
みこみはあるのにね


38.ふたり淋しがりや

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

あの人 白い花の好きな人
言わないけれど何となくわかる
あの人 思いつくとその日にも
黙ったままで旅立ってしまう人よ
ああ愛しているのよ
ああこのままいつまでも
抱いててほしいのに
胸を渡っていく風の音 聞こえる人
どう言う恋をしてきたのかしら
あの人 たぶん哀しいの
そして又淋しがり 私

あの人 一日中そばにいて
ひとことだって言わない日もあるし
あの人 気のつかないふりをして
誕生日など覚えててくれる人よ
ああふしぎな二人ね
ああ私のどのあたり愛しているのやら
一度聞きたいけど何となく聞けないのよ
あやふやだから気にかかるみたい
あの人 たぶん哀しいの
そして又淋しがり 私
ラララ………


39.あとずさりする月日

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

いつの間にやら たぐり寄せられ
ほどけていく毛糸にも似ているような
頼りない毎日
タイプを叩き おしゃべりをして
一日へのつじつまを合わすの
月日はだけど同じ速さで
細い糸をほどきつづける
何があると信じてるのか
それが私にわかるのなら
待つことだけで暮してゆくのも
悪くないけど 悪くないけど

動くともない船で見ている景色みたい
何もかも
あとずさりして消えていく毎日
電話とりつぎ 鏡をのぞき
何となしに夕暮れになるのよ
いやでも胸が華やぐような
しらせなんてきそうもないの
何があると信じてるのか
それが私にわかるのなら
待つことだけで暮してゆくのも
悪くないけど 悪くないけど


40.もう一人

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

住みなれたはずの街角を
旅人の顔してある日歩くの
灰色の背中かたくして
我先にどこかへ急ぐ日暮れ
ほんとはみなつらいのかしら
かたわらにいてくれる恋人は
恋人でいいの
ああこの心のゆらめき判ってくれる人が
もうひとりいないかと

そよ風の中をふりむいて
見知らない海辺のように歩くの
どの人もかつて幼くて
まどろみに充ちてた事を思う
失くしたもの かえらないのね
心から愛してるあの人は
あの人でいいの
ああ目に見えない翳りを
判ってくれる人が
もうひとりいないかと


41.ハロー・シャンペン

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

ラタンの椅子で待ちうければ
軽い足で近づく
あなたにとって女は
ほんの気ままなバカンス
朝からアルコールづけ
あげくに水遊び
浮かれた伴奏つきのゲームなのよ
赤い恋のドムペリニョン
派手に酔った方の負け
私 羽のちぎれたパピヨン

いつでも少し食べあきてる
だけど何かしたいし
あなたにとって恋とは
お口直しのステップ
腰だけポイントのやつ
ついたり離れたり
面白おかしく続くダンスなのよ
からになったドムペリニョン
早く起きた方の勝ち
なのに 好きよ好きよのルフラン
だけど恋はやめない……


42.しなやかなケ・ダ・モ・ノ

作詞:有馬三恵子
作曲:筒美京平

恋という名のしなやかなケ・ダ・モ・ノ
荒い息づかい むごそうな前足
組み敷かれたらおしまいよ
女は
やわらかい獲物 たぶん手頃なうざぎ
とびかかっておいで おいで
おびきよせにおいで おいで
逃げるかもしれないし 逃げないかもしれない
Hurry set your mind Before it's too late

私知りたい しなやかなケ・ダ・モ・ノ
生まれっぱなしの狂おしい生き物
檻に追い込み手なずける
プロセス
たまらないスリル 私 わなわなしてる
命がけで吼えろ 吼えろ
悲しそうに吼えろ 吼えろ
いどまれるつもりだし いどまれたい相手よ
Hurry set your mind Before it's too late